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いきいきOB訪問1

フィッシュカービングに魅せられて

今にも動き出しそうな躍動感と鮮やかな彩色を施された木彫りの魚。宮崎県延岡市に住む津野宏一郎さんは、フィッシュカービングを始めて10年になる。
洋書の参考書を眺めながら手探りで始めたが、今では大会で上位入賞常連の腕前に。津野さんにフィッシュカービングとの日々について、語っていただきました。

津野宏一郎さん

本文

冊子本文はPDFにてご提供しております。本ページをご覧いただく前に是非ご一読ください。

フィッシュカービングに魅せられて本文 (PDFファイル 1.2MB)

サイドストーリー

ある日、編集部に「宮崎県に住むOBの方で、日本におけるフィッシュカービングの第一人者がいる」との情報が寄せられた。早速その方のホームページを開いてみると美しい魚たちの姿があった。
早速、その方の住む宮崎県延岡市を訪れた。

―短期間に上達の秘訣は?―

津野宏一郎さんがフィッシュカービングという木彫りの魚を彫り始めてから10年。日本フィッシュカービング協会が主催する大会では、平成18年から4年連続して入賞、一位〜三位と輝かしい実績を残している。
フィッシュカービングを始める以前にバードカービングの経験が8年、能面歴が2年ある。とはいえ、フィッシュカービングを始めてから5〜6年という短期間での上達ぶりはただ者ではない。
子どもの頃からさぞかし絵や工作がうまかったのではないかと聞くと「ごく普通の子どもで図画・工作が得意ということもありませんでした」との返事であった。

フィッシュカービング

話を聴くうちに上達の秘訣が解き明かされてきた。
まず、研究熱心であること。彫る魚の生態や体形を徹底的に観察・研究するという探究心。そして、自分の中で仕上がりのイメージが固まるまで考え抜くという、創造力の豊かさ。最後は、一旦工房で創作に入ると、 徹底して彫り続けるという集中力。というように受け止めた。

『そして釣歴30年という、魚との長い付き合い。魚への愛着も人一倍、そんなことからフィッシュカービングは入りやすかったそうだ。

フィッシュカービングの楽しさについて聞く。
「彫るものを決めて木を選ぶ、荒削りから徐々に繊細に削っていく、段々と完成に近づく、でき上がってくるそのプロセスが楽しいですね。
それに、完成してから過去の作品と比べると違いが分かるんですよ、成長していることの手応え、実感と言うべきか・・・。ですが、出来上がった魚に満足をすることはないです。 何体作っても納得することはないです」と、終わることのない創作と探求の楽しさを語った。

アロワナ
アロワナ
茶金
茶金

―家族への熱い思い―

津野さんは、昭和38年に延岡電報電話局に入り、以来この地を離れることはなかった。仕事は電報に始まり、機械保守の仕事を長く勤めた。退職する前の3年間は販売業務に従事した。その頃、同居する父親がガンを発病する。
「延岡のエリアは海岸線から熊本県と接する椎葉村までと広大です。片道で2〜3時間も掛る処もあります。ようやく販売の仕事に馴染み、人と知り合えた頃に退職をすることとなりました」

六人兄弟の長男として生まれた津野さんには、父親の介護をするという使命感があった。 「家で介護をしていたのですが、結局父は半年で亡くなりました。本当に介護をしきれたのかと、いまだに悔いが残ります」と、語る。 津野さんが、延岡の地を離れることがなかったのは、家族に対して長男としての努めを果たすという責任感からのように見受けられた。

工房に入り木を彫り始めると食事も忘れるほど集中、熱中する津野さんだが、「普段は庭仕事から掃除・アイロン掛けまで、家のことはなんでもやります」と話す。傍らで、若くして結婚した奥さまの節子さんが微笑む。

作品制作のごとく丹念、繊細、緻密、誠実な人柄であった。

ノコギリガザミ
ノコギリガザミ

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