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電話局のある風景

海底線史料館(長崎県長崎市)

逓信省、電電公社、NTTと移り変わってきた電気通信事業の歴史。日本全国に残る歴史的な電電建築物や街のシンボルとして今なお活躍する施設など、元電話局や通信施設とその周辺の街を訪ねるコーナー『電話局のある風景』。

今回は、海と船で世界と繋がった国際都市長崎に停泊するケーブル敷設船「すばる」を訪ねました。

本文

冊子本文はPDFにてご提供しております。本ページをご覧いただく前に是非ご一読ください。

海底線史料館(長崎県長崎市)本文 (PDFファイル 1.3MB)

サイドストーリー

ケーブル敷設船「すばる」

本紙では紙面の関係であまりご覧いただけませんでしたので、ケーブル敷設船「すばる」を写真で紹介します。

敷設船すばる

■敷設船すばるのデータ
  全長 124メートル
  幅   21メートル
  総トン数 9,557トン
  巡航速度 13.5ノット

敷設船「すばる」が停泊するNTTワールドエンジニアリングマリン長崎事務所

敷設船「すばる」が停泊するNTTワールドエンジニアリングマリン長崎事務所は、西泊という入り江の西岸にあります。@の付近に「海底線史料館」があります。一番奥の桟橋に「すばる」Aが停泊しています。

女神大橋から見た「すばる」

女神大橋から見た「すばる」です。大きな工場は、三菱重工長崎造船所です。
湾の対岸、右手の方向に長崎市内があり、女神大橋を渡って行きます。

海底線を収容するケーブルタンクの入口

海底ケーブルを収容するケーブルタンクの入口です。タンクは、NO1、NO2、予備とあり、全部で2,770立方メートルのケーブルが収容できます。収容できるケーブルの長さについては、ケーブルの太さや種類によって異なるということです。

リニアケーブルエンジン

リニアケーブルエンジン。船から海底にケーブルを繰り出す際に、タイヤとタイヤの間にケーブルを挟んでスピードをコントロールします。ケーブルの巻き上げには、ドラムケーブルエンジンが使用されます。

水深3,000メートルまで潜水可能な遠隔操作の水中大型ロボット

水深3,000メートルまで潜水可能な遠隔操作の水中大型ロボット(ROV: Remotely Operated Vehicle)、CARBIS III。6台のテレビカメラの他、障害物探知ソナー、マニピュレーター、ケーブル把持装置、ケーブル切断装置などを搭載した、調査、切断、埋設をこなす万能型です。

P-7鋤式埋設機

P-7鋤式埋設機。その名の通り農具の鋤(すき)に似た形状の埋設機です。敷設船にワイヤで牽引されながら敷設作業を行います。この鋤で、深さ2メートルまで掘ることができます。適用最大水深は1,500メートルです。

埋設機を牽引するワイヤが巻かれたウインチ

埋設機を牽引するワイヤが巻かれたウインチ。

コンピュータ制御の操舵室

コンピュータ制御の操舵室。操舵室という名称ですが、くるくる回すいわゆる「舵」はどこにもありません。

地上であれば、地面を掘って管を埋めてケーブルを通すという一連の作業のすべてを目視しながら行うことができますが、海底ではそうはいきません。潮の流れに翻弄される船の上からでは思い通りにならないことはたくさんあるはずです。
日本の海底ケーブル敷設事業はおよそ120年前から始まり、多くの苦難を乗り越え、知識や技術を蓄積して今日に至りました。敷設船「すばる」は現在の日本における最高レベルの敷設船であり、運用するNTTワールドエンジニアリングマリンは120年の歴史を受け継いできました。
私たちが何気なく使っている電話やインターネット回線の多くは、どこかで海底ケーブルを通過して繋がっていることでしょう。本誌で紹介した「海底線史料館」で、電気通信の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

(LA No.136)

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