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OB対談 | いきいきセカンドライフ1

楽器とオーケストラの話し

みなさんは子どもの頃や学生時代に、楽器を演奏したことありますか。授業で習ったハーモニカやリコーダー、ブラスバンド部での管楽器や打楽器、高校時代のロックバンド。中にはピアノのレッスンを受けていて、今でも弾ける方がいるかもしれませんね。

私は少年時代ヴァイオリン教室に通ったことがあります。だからといって、家が豊かだったわけではありません。

私の感性がにぶいのか、親が気を遣っていたのか、我が家の経済状況に関してほとんど認識していませんでした。ある日思いついて、『かあちゃん、おれ、ピアノ欲しいなあ』とねだってみました。母は、『そうだねえ、ピアノなんてここらへんじゃ先生(隣の医院)のところだってないよ』と、私の希望がとんでもない高嶺の花であるということを説明されました。『先生んとこにもねえのか』と納得して、諦めました。

それからしばらくして、母から『ヴァイオリン教室行ってみる?』と言われた時には驚きました。ピアノは小学校の講堂で見たことがありましたが、ヴァイオリンなんて本物を見たこともなかったからです。話しを聞くと、山の上のお寺(住職は私の名付け親)のお嬢さんの知り合いが松本でヴァイオリン教室をやっていて、その縁で教室を開くのだと。義理堅い(見栄っ張りの)母が、私の入室を安請け合いしたのか。いや、私の音楽への興味を大切にしたかったのでしょう。ヴァイオリンを演奏することにはさほど興味はありませんでしたが、「ヴァイオリン」という楽器を手にしてみたいという興味(物欲)に惹かれ、教室に通うことになりました。

ヴァイオリン

その教室は「鈴木ヴァイオリン教室」といって、その後世界的に有名になる鈴木メソード*1の系列教室でした。小学校3年から3年間通いましたが、さしたる才能の開花もないままサッカーに出会ってあっさり辞めてしまいました。私の使っていた3/4*2のヴァイオリンは、隣のはとこに廉価で売られてしまいました。ヴァイオリン教室をやめたことに悔いはありませんでしたが、ヴァイオリンが無くなったのは残念でした。使わない楽器を手元に残しておけるほど豊かでは無かったんですね。

さて、前置きが長くなりましたが本題はオーケストラの楽器です。
オーケストラは、ヴァイオリンからコントラバスまでの弦5部をはじめ、管楽器や打楽器で編成されます。弦5部とは、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの5部。管楽器は、木管楽器(フルート・ ピッコロ・オーボエ・イングリッシュホルン・クラリネット・バスクラリネット・ファゴット・コントラファゴット)と金管楽器(ホルン・トランペット・トロンボーン・チューバ)。打楽器は必須のティンパニーの他シンバルやトライアングル、ヴィブラフォン、太鼓など。そのほか楽曲によって、ハープやピアノ、チェレスタなどが組み込まれます。

オーケストラの規模は、編成される楽器の数=演奏する人数で決まります。

一番多いのは、ヴァイオリン属です。16型と呼ばれる標準的な編成で、第1ヴァイオリン16人、第2ヴァイオリン14人、ヴィオラ12人、チェロ10人、コントラバス8人ということですから、それだけで60人。管楽器の編成には1管編成、2管編成、3管編成、4管編成などがあって、4管編成だと木管楽器のフルート・クラリネット・ファゴットが各3本。それぞれにサブでピッコロ・イングリッシュホルン・コントラファゴットが各1本。これで、12人。金管楽器はホルンが4〜8本、トランペット3〜4本、トロンボーン3〜4本、チューバが1〜2本。これで、最大だと18人。打楽器は2〜6人ということですから、最大だと100人ちかい人数になります。凄い規模ですね。

オーケストラの風景

ところで、木管楽器と金管楽器の違いをご存じですか。楽器の素材が木か金属か、ではないんです。木管楽器が「笛」で金管楽器が「ラッパ」だと思ってほぼ間違いありませんが、大きなちがいは音の出る原理です。リードと呼ばれる振動して音を発する部分のあるのが「木管楽器」、演奏者の唇の振動で発音させるのが「金管楽器」です。ですから、金属で出来ていても、サクソフォンやフルートは木管楽器で、山伏の吹く法螺貝は楽器の分類としては金管楽器ということになります。

そうそう最後にもう一人、オーケストラにとって欠かせない役割の人を忘れていました。指揮者です。クラシックの曲は作曲家が書いたものですが、演奏される曲は指揮者のものだといわれます。同じ曲でも指揮者によってまったく異なった曲になるのだと言うことです。指揮者といえば、カラヤン、小澤征爾、佐渡裕、西村智美くらいしか存じ上げませんが、最高に気持ちよい職業の一つであろうことは想像がつきます。初めて買ったレコード、ビゼーの「アルルの女」を聴きながらカラヤンのつもりで指揮をした少年時代を思い出します。

ヴァイオリン演奏

私自身はこれまでの人生でオーケストラのコンサートに2度しか行ったことのない、超未熟者ですが、サントリーホールで初めて聴いたときには鳥肌が立ちました。還暦も近くなってきましたので、「クラシック音楽」「歌舞伎」「落語」など大人の文化を味わえるようになりたいものです。

さて、こどもの時にヴァイオリンを手放して物欲の絶たれていた私は、大学生の時銀座のヤマハ楽器でGibson ES 335*3というギターに出会い、物欲が頂点に達しました。銀座に出るたびに眺めていましたが、社会人になっても生活に追われてとても手にすることは出来ませんでした。

それから30年ちかい月日が流れ、ついに手に入れました。Gibson ES 335。ただし、当時のものではなく、復刻版です。それでもいいんです。弾けなくたっていいんです。男のロマンなんです。

Gibson ES 335
我が家の家宝ES-335
  • *1[ 鈴木メソード ] ヴァイオリニストの鈴木慎一が創設した、音楽を中心とした教育活動。本部は長野県松本市。
  • *2[ 3/4 ] ヴァイオリンのサイズ。大人用4/4に対して子供向けにサイズを小さくしたもの。空洞部分の容積比で3/4、1/2、1/4等がある。
  • *3[ Gibson ES 335 ] アメリカ・ギブソン社のエレクトリック・セミアコースティックギターの名称。ESはElectric Spanishの略。

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