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OB対談 | いきいきセカンドライフ

鳥はいろいろなことを教えてくれる

〜バードウォッチングの楽しみ〜

武山山頂から見たNTT横須賀研究開発センタとYRP

今回の取材場所となったYRP内の水辺公園ですが、先輩諸氏には「横須賀通研の東の窪地」といった方が分かり易いかもしれません。YRP(横須賀リサーチパーク)は、1997年に開業した公的な研究開発機関や大学のサテライト研究室および国内外のリーディング企業等が集積する都市近郊型のリサーチパークです。光の丘(YRPの所在地)といえば、森や荒れ地や畑のイメージをお持ちの方も多いのでしょうが、今では隔世の感があります。
三田さん、阿部さんともに、変化していく研究所周辺の自然の中で、バードウォッチングと出会いました。

本文

冊子本文はPDFにてご提供しております。本ページをご覧いただく前に是非ご一読ください。

鳥はいろいろなことを教えてくれる本文 (PDFファイル 1.5MB)

サイドストーリー

YRP内の水辺公園

対談取材は、三田さん・阿部さんが勤務していた横須賀リサーチパーク(YRP)の一画に整備された「水辺公園」の散策から始まりました。水辺公園はYRPの整備と併せて、標高200mの武山から続く豊かな自然の野山の一部をビオトープとしたものです。
ここは阿部さんも主催者の一人として、もう20年以上にわたって毎月第4土曜日に探鳥会をしているポイントでもあります。阿部さんは集音マイクを手に案内しながら、鳥の鳴き声の音声分析も専門的になさっている三田さんともっぱらツール談義。取材同行者が口を挟むのがはばかられるほどでした。

阿部さん(左)と三田さん

ウグイスの声を聞きながらの散策中、真っ白な体の鳥が飛来して近くの樹上に。「ダイサギです。この辺りで見られるサギはダイサギかコサギ。コサギは足元が黄色で、黄色いスリッパという別称があるくらいですぐ分かる」と即座に阿部さん。さすが20年以上の経験豊かなバードウォッチャーです。カメラでもバッチリ収めました。

ダイサギ

「奥の池にカワセミが来ることがあるんです・・・」と阿部さん。歩いてゆくと、「チチチ・・・」という声。すかさず「あっ!カワセミだ!」と三田さん。同行した我々には姿がまったく見えませんでしたが、茂みを通してカワセミが止まっている姿を単眼鏡の先にすばやく捉えた阿部さん。おかげで同行した我々もカワセミの綺麗な瑠璃色の体を見ることができました。写真が撮れなかったのは残念でしたが・・・。

三田さんのひとり言

地元熊本の立田山で鳥の声を収録中の三田さん
>>三田さんの鳥の鳴き声ライブラリー

自然の中を歩くことが気持ちいい。小鳥がさえずる方向を見ると鳥がいる。その鳥がきれいだったり、珍しかったりすると嬉しかったり驚いたり・・・。渡りをする鳥には春と秋の2回出会いの瞬間があって、“今年初めてこの鳥を見た!”と。バードウォッチングにはいつでもそういうワクワク感がありますよ。
取材の前日、YRPにあるホテルに泊まって、早朝、武山林道を歩いたらキビタキが鳴いていました。4月頃というのは夏鳥が渡って来るシーズンで野鳥観察になかなか面白い時期です。
「鳥は鳥目か」というと違うんですね。夜目が利かないのは鶏だけで、ほとんどの鳥は夜も目が見える。レーダーを使った渡り鳥の調査でよく分かりますが、夜明けとともにだんだん増えて、夕方になると減り、日が沈むとまた多くなる。季節によって昼間が多いときと夜の方が多いときがあります。北極星を認識した夜間の天文飛行もできるんですから不思議な能力です。
最近、「スズメとツバメが減ってるね」と仲間同士で話題になります。里山が減ってスズメがいなくなり、新建材の家が多くなってツバメが巣をかけられなくなっている。野鳥の変化は、気候変動の環境変化より人間による影響の方が大きいのではないかと思う。

阿部さんのひとり言

ホームグランドの水辺公園を案内する阿部さん(手前)

横須賀と鎌倉をフランチャイズにしているので、私がよく見る鳥は里山を棲みかにするごくありふれた鳥です。アカハラやシロハラ、モズやジョウビタキなど冬鳥がいいですね。民俗学者の柳田國男が「時はいくかえりも同じ処を眺めているものにのみ神秘を説く」と書いていますが、里山に普通にいる鳥をじっと見ていると毎回新しい発見があって楽しいものです。
私が鳥を見続けているモチベーションは何かというと、それは「仲間と集まって鳥を見るのが楽しいから」です。ライフリストを1,000羽にしたい、1,500羽にしたいというような目的意識を持って鳥を見るということはないんです。観察記録を無駄にしないために観察日記をつけますが、それは目的ではありません。妙な使命感を持って無理する部分が出てきたら駄目。鳥を見ることを介してできた仲間との付き合いが私にとってかけがえのないものです。
バードウォッチングを始めるには“謙虚な気持ちを・・・”と対談では言いましたが、探鳥会に参加して、あまり素人とばかり思われるのも癪だという方には,自分のホームページ(「漫筆鳥話」)に、鳥に関する四方山話のほかに「ベテランらしく見せるためのミーハー講座/名前編・道具編」を掲載していますので,鳥に親しむ入り口としてご笑覧くださればと思います。

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