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OB対談 | いきいきセカンドライフ1

〜中岡慎太郎と柚〜 土佐東部のお話し

NHK大河ドラマ「龍馬伝」には、後半、龍馬とともに薩長連合の成立に奔走した中岡慎太郎(俳優は上川隆也)が登場します。その中岡慎太郎の出身地が高知県安芸郡北川村。土佐くろしお鉄道の終点・奈半利駅から奈半利川を車で15分ほど遡った山深い柏木地区に生家が復元され、隣接した『中岡慎太郎館』では彼の30年の生き様を余すところなく窺い知ることができます。この地の庄屋の長男として生まれた彼には、地域の殖産振興策として柚子を植えることを奨励したという話があります。

中岡慎太郎像と復元された生家

またこの地には、幕末の歴史を紡ぐ悲劇がありました。
土佐勤王党盟主であった武市瑞山が捕らえられて入牢。武市の釈放・藩政改革を訴えた安芸郡下の尊王攘夷派の郷士23名。願いが届かず、脱藩しようとして阿波にて捕縛され、一切の取調べもないままに翌日、奈半利河原で斬首されました。最年少者は16歳の若さでした。時に西暦1864年9月、竜馬、慎太郎が暗殺される3年前のことです。この背景には、長宗我部以来の郷士に対する弾圧の意味もあったのではないかと云われています。明治になり名誉回復がなされ、奈半利河原に慰霊碑と田野町・福田寺に墓が建立されています。
田野町には幕末・田野学館があり慎太郎も北川村よりここに通っていました。近郷の庄屋・郷士共々志を同じくし、新しい時代を描いていたに違いありません。

奈半利河原の慰霊碑

柚子で村おこし、馬路村

馬路村・魚梁瀬千本山(よさこいネットより)

柚子といえば、柚子を使った村おこしで成功した『馬路村(うまじむら)』がつとに有名ですが、その馬路村は北川村と村境を接するとなり村。慎太郎が健在であれば、北川村が柚子の里として名を先んじていたかもしれません。
その馬路村は、ごめん・なはり線の安田駅から安田川を遡ること車で40〜50分。この先に人家があるのだろうかと不安になるほどの渓谷を分け入った山間にぽっかり開けた集落です。村の中央には近代的で大きな柚子工場が建てられて村の活気を象徴し、そこかしこに柚子の木が植えられています。聞けば、柚子での村おこしに取り組んだのは、それまでの林業が斜陽化したことからその救済を図るためだったそうです。
明治末期から昭和の30年代まで、安田川をさらに遡った千本山と呼ばれる一帯は、見事な巨木の杉の美林だったそうです。その杉を運ぶために安田川線・奈半利川線という2路線の魚梁瀬(やなせ)森林鉄道が敷設され、馬路村は活況を呈していました。それが昭和32年にダム建設に伴い、森林鉄道の廃止が決まったため、林業の火は急速に衰えました。今、馬路村をはじめとする高知県東部の5町村には森林鉄道の記憶を残す遺構が数多く現存し、そのいくつかは国の重要文化財や近代化産業遺産群になっています。
また、馬路村の村おこしの様子は成功例として本にもなっています(「ごっくん馬路村の村おこし」大蔵昌彦著・日本経済新聞出版社)。

土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線

安田漁港・だるま夕陽(よさこいネットより)

高知県東部の海岸線を走る第三セクターの土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線は、車窓からの太平洋の眺望の良さで知られています。この線には20の駅があり、一つひとつにキャラクターが設けられているというのがユニークです。アンパンマンの生みの親のマンガ家・やなせたかしさんの出身地が近いことから、その協力を得て平成13年の開通のときに実現。「ごめんえきお君」「ごめんまちこさん」「かがみみかんちゃん」「とうのはまへんろ君」「やすだアユ君」「わじきカッパ君」など、駅名とその地の特長を織り込んだキャラクターを確かめながらのんびりと動くのもまた一興でしょう。やなせさんの出身地・香美市にはアンパンマンミュージアム(日本に3ヶ所のみ)もあり、お孫さんのお土産にしたらよろこばれること請け合いのキャラクターグッズが手に入ります。
維新の志士を訪ねる歴史旅とは趣きがちょっと異なりますが、観光ボランティアガイドさんたちにはこうした雑学の収集も必須だそうです。

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