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OB対談 | いきいきセカンドライフ1

陶芸の始め方

「紫峰窯」加藤光治さんの作品。薪窯で焼いた自然釉の風合いが味わい深い。

今回の特集をご覧になって、陶芸をはじめてみたいと思われた方も多いと思います。
ここでは初心者でもチャレンジできる「陶芸のはじめ方」を紹介します。
基本的な陶芸の知識を得て自分にあったやり方で、出来上がる作品を想像しながらはじめてみてください。

陶芸の基礎知識

陶芸は、使う土、焼き方、窯の種類、釉薬などによって仕上がりが様々に変化します。
自分が焼いてみたい焼き物や陶芸に使える場所の環境などを考慮し、土や窯の準備をしてください。

粘土の種類

焼き物の材料となる粘土には、自然の土から取った粘土と岩石などを砕いて加工した粘土があります。かつては、焼き物の産地=粘土の産地でしたが、今では粘土の製法や運搬方法の進化により、日本全国何処にいても各地の粘土を手に入れることが出来るようになりました。これから陶芸を始めようという人は、手工芸店やネットショップで粘土を購入するのが最も手軽な方法です。一般的な粘土としては、信楽粘土が多いようです。

焼き方の種類

「紫峰窯」の薪窯。

陶芸の焼き方には、十分な酸素を与えられた完全燃焼の窯で焼かれる「酸化焼成」と不完全燃焼の窯で焼かれる「還元焼成」があります。酸化焼成では土の中の鉄分が酸化して暖色系の発色になりやすく、還元焼成では青くなったり化学反応によって含まれた金属成分が様々に変化して微妙に色が変化します。計算外の色や風合いを期待する場合、還元焼成が使用されます。

窯の種類

陶芸を楽しむために欠かせないのが窯です。窯が無くても、窯元や陶芸教室では作品だけ制作して焼くのはおまかせも可能ですが、本格的にやりだすと自分だけのものが欲しくなります。焼き物の窯には「電気窯」「灯油窯」「ガス窯」「薪窯」等があります。

【 電気窯 】

電気のヒーター線で窯内の温度を上げる焼成窯。炎がないのでむらのない焼き上がりになる。騒音や排気ガスなど環境面の影響が少ないので都市部や一般家庭で使用されることが多い。主に、酸化焼成で使用される。
小型のもので1kw〜2kw、中型で4kw〜5kwの消費電力が必要となるので、電力会社との契約アンペア数の確認が必要。

【 灯油窯 】

灯油を燃料とする焼成窯。燃料費が比較的安価。
炎の回りが均一でないため、薪窯に近い風合いが出ることもある。
酸化焼成、還元焼成の調整が安定して行える。還元焼成時の黒煙の発生を押さえる機能を装備した機種も増えているため、住宅地でも使用が可能となった。

【 ガス窯 】

ガスを燃料とする焼成窯。プロパンガスタイプ、都市ガスタイプがある。
ガス圧、風量の調整次第で、酸化焼成、還元焼成が自由自在。還元焼成でも黒煙などが出にくいので都市部の住宅地でも使用可能。比較的均一な焼き上がりとなる。

【 薪窯 】

薪を燃やして火をおこす伝統的な焼成窯。
燃料となる薪や藁の灰が自然釉となって独特の味わいを出す。火入れから窯だしまで数日から数週間かかる。窯の材料、設置場所、燃料となる薪の準備など必要条件が多く、主にプロの陶芸家が使用している。

釉薬(ゆうやく・うわぐすり)

「紫峰窯」のロクロ。

釉薬は元々、燃料に使われた薪や藁の灰の成分と、土の成分が反応して出来た「自然釉」がはじまり。その後人類は釉薬の色の元が土に含まれている金属化合物の働きであることに気づき、鉄、銅、コバルト、マンガン、クロム、ニッケルなどを利用してきた。釉薬は焼き物に色を添えるだけでなく、焼き物を丈夫にしたり、艶や文様を出したり、装飾したり、水の浸透を防いだりする働きがある。

陶芸の制作手順

土ねり

土の固さを均一にしながら土の中の空気を抜くために、土をねる。本格的に土作りからはじめる場合は、菊練りなど高度な技を必要とするが、市販の土を使う場合は必要ない。

成形

土から形を作る工程。「手びねり」「たたら作り」「ろくろ」など、様々な方法によって形を作り出す。初心者は土をひも状や玉状にして成形する「手びねり」や、板状にした土から成形する「たたら作り」からはじめるのが一般的。

乾燥

土の中の水分は気泡同様、焼いたときに膨張して破損の原因となる。完全に水分がなくなるまで、日陰でゆっくり乾燥させる。

素焼き

釉薬の付着を良くし発色を良くするとともに、土の強度を増すために低温(750℃〜800℃)で素焼きを行う。

施釉

素焼きの終わった器に釉薬をかけたり、絵付けを施したりして装飾する。釉薬は調合や施し方によって黒や白、茶色や黄色、赤、青、緑、などさまざまな色や風合いを器の表面に創出させる。

本焼き

「紫峰窯」加藤光治さんの作品。

陶芸の最終段階。釉薬を施した器を高温(1,250℃〜1,300℃)で焼き上げる。釉薬や灰などの自然釉が溶けて器に固着する。窯入れから窯だしまで、数十時間から数週間を要する作者と炎の戦い。
※自然釉の焼き物の場合は、素焼き〜施釉を行わず、乾燥後直接本焼きに入る。

陶芸教室

陶芸教室には、市街地のカルチャースクールなどで開催されるもの、大きな窯元が主催する観光的なもの、小さな窯元が陶芸家志望者に行うもの、個人教授など様々な形態のものがある。どの教室がよいかは目指す方向性や教室までの距離、費用などあらゆる要素から慎重に選ぶべきである。いずれの教室であっても、完成品が焼き上がるまでフォローされるかが大切な要素である。自分の作品と出会えてはじめて、陶芸の魅力を体験できるものだから。

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